オーガニックコットンについて
現在、繊維製品に使用される化学薬品は1,500種以上あると言われ、生産効率の向上や、デザイン性の向上、機能性を高めるために、何度も薬品処理して製品化されているといわれています。
オーガニックコットンは、最も化学物質の排出総量が少ない安全な製品であるという評価を得ており、人や地球環境にもとてもやさしい製法でつくられた綿花です。
オーガニックコットンと呼ばれる綿花(めんか)は、オーガニック農産物等の生産方法についての基準に従って2 ~ 3 年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のことを呼びます。
また、化学薬品などの使用による健康や地球環境への影響を最小限に抑えた綿花です。
通常の綿花の栽培においては、かなりの量の化学肥料と農薬が使われるといわれています。 農薬の使用用途は害虫の駆除を目的としたものや雑草の除去のための使用、防カビや、国ごとに厳しい規制が設けられているようです。 また過剰な化学肥料が土壌に残ると地下水の汚染や土の中で生活しています微生物が減少したりし、作物を育てる土壌の力そのものが減少してしまうといわれています。 オーガニックコットン農家さまは、基準に定められた有機肥料などによる土壌作りを行わなければならず、禁止されている農薬の類を使わないで、転換期のオーガニック栽培を続けなければならないとされています。 この畑と栽培の実際が第三者認証機関の認証を受けて、初めて「オーガニックコットン」と表示して販売できる綿花が栽培できるようになるのです。
普通に栽培されたコットン(綿)も残留農薬はとても少ないといわれておりますので、収穫された綿花からオーガニックかどうかを判別することは非常に難しいと言われています。収穫されるコットンそのものには、オーガニック綿でも普通の綿でも変わりはないと判断されますので、認証機関が畑をチェックし、農地管理や栽培方法を調べ、オーガニックに沿っているかを確認し、認証を受けた後でも、毎年、専門の検査員が農場を訪問して、農家さんが継続して基準どおりに管理しているのかを確かめます。